キングオブマスタークラス King of Master Class

キングオブマスタークラス 卒業試験
2022年・春クラス
<実施日>
2022/05/12

足かけ3年という長きにわたって開催してきたキングクラスも今回がついに卒業試験です。
課題は創作雑穀ハンバーグを制限時間1時間半の中で作ること。
これまでの全ての体験と学びを結集させて、キング候補生たちが試験に挑みます。

試験 トップバッターはNさん。優しく素直な性格のNさん、いったいどんな雑穀ハンバーグを作ってくださるのか、実に楽しみです♪
ノリノリメキシカン なんと、ピリ辛ソースのメキシカンハンバーグを作ってくれました。「ノリノリメキシカン」、本体が豚肉に寄せた味わいでとても美味でした。
試験 続いてはKさん。この試験は技術力はもとより、いかに自分を表現するのかが課題。Kさんがどう自己表現するのか、ワクワクしてみていました。
ベリーgoodソースハンバーグ これまでちえ~るでは料理に使ったことのないブルーベリーをあえてソースに使うという、まさかの大胆な挑戦。「ベリーgoodソースハンバーグ」は味の変化が楽しいハンバーグに仕上がっていました。
試験 最後はRさん。3人とも3年前とは違って実にてきぱきとした小気味よく無駄のない動きで料理するようになりました。特に軽快なRさんがどう課題と向き合ったのか、興味深く見守りました。
イタリーサ Rさんはイタリアンをコンセプトにしたハンバーグを作りました。「イタリーサ」はハーブ・スパイスがしっかり効いた、まさにザ・イタリアンという完ぺきな味でした。
表彰 全ての試食が終わった後、別室にて先生たちで合否を協議。
結果、文句のつけようのないレベルということで合意し、全員晴れて合格となりました♪
表彰 お一人ずつ表彰を行い、キング・オブ・マスターの証であるライセンス証ならびに記念品を授与しました。
表彰 これで本日から3人の受講生はキング・オブ・マスターです。ちえ~る並びにリリアルのレシピを教えることができる資格を獲得しました。
余興 見事に合格を果たしたことを寿ぎ、長い道のりを歩んできた生徒さんたちへの餞に雅仁がロシア語の「長い道を」を歌いました。(音量注意)
お恥ずかしながら歌詞を少々間違えましたが、気持ちを込めて贈りました。
お祝いスイーツ 茜からはお祝いのケーキです。いつ食べても安定のおいしさで、生徒さんたちの合格をお祝いしました。

マスタークラスから数えると約5年間の修養となりました。
その間、辛いことや苦しいこともあったと思いますが、3人とも本当によくがんばって真の実力を身に着けてくれました。

この卒業試験は決してやらせや甘い採点はしておらず、だめなら本当に落とすつもりで判定に臨みました。
それだけに全員が自分らしさをしっかり出して課題をクリアしてくれたことが喜ばしくてなりません。

卒業生の3人はわたしの誇りです。
これからも、どうかずっとずっとわたしの誇りであり続けてください。

長い間、辛抱強く学び続けてくれて、本当にありがとうございました。
この良き日の思い出を胸に抱き、これからもどうぞ歩み続けていってください。


<ご参加頂いた皆さん>

2022/05/12

<生徒さんの感想>

雅仁先生、千絵子先生、茜先生、こんばんは。
長い年月の間、愛情と情熱をもって教えて下さり本当にありがとうございました。

初めは気軽な気持ちでマスタークラスに参加させて頂き楽しみながらの一年目、クラスがランクアップして先生方のご指導レベルがグンと上がり、ついていくのに必死で精神的にも鍛えられた二年目。
いよいよ最高峰のキングクラスではさらなる技術力の向上と共に味覚力が試されたクラスで、その時その時は頭が一杯で課題をこなすのに精一杯。

『習っておいて良かった』『先生がおっしゃってた意味はこういうことか』『コツが分かった気がする』など、後になって点と点が結ばれていっていました。

これからも教えて頂いたさまざまな事が今後自分の中に落とし込める時がくるんだと思っています。

他のお料理教室では習えないとても斬新なカリキュラムで、ちえ〜るに出会えた事がとても幸運だと思っています。

創作ハンバーグ作りでは、トマト系と醤油系が頭に浮かび、トマトを試作したら思いの外いい感じだったので、不器用な私は一本に絞って精度を上げていくことにしました。

自分が思い描いた醤油系もいつか挑戦してみたいなと思います!

イタリアンをコンセプトにして味付けをしていきましたが、『んー、なんか物足りない』を繰り返していったら、すっかりちえ〜るイズムが根づいたレシピになっていたようでオリジナリティーが出せていたのか不安でしたが、合格を頂き本当にホッとしました。
味付けではキングで学んだお味の再現レッスンがとっても役に立ったと思っています。習っていた時はどう役に立つかは分からず、とにかく必死に学ばせて頂いてましたが、これもまさに後になって点と点が結ばれた一つでした。

本当にダメなら容赦なく不合格にするという先生方のスタイルを把握しているからこそ、一発合格を目指してこの1ヶ月、ハンバーグに集中しました。
当初創作したハンバーグのお写真と直近で創作したハンバーグのお写真を見比べると出来栄えが違うのが自分でも分かるほど。練習の期間を空けずにすることはすぐに技術が向上するというのを実感することができました。

試験の順番も考慮して頂き本当にありがとうございました。私が三番なのは悪いイメージに受け取ってしまいましたが、なんと、私のためだったとは、笑。本当に意気揚々と1番でやるつもりでした( ・∇・)

生徒の性格まで見抜き、一人の脱落も出さないようみんなで合格できるようご配慮頂いた三番手だったとは!結果、テンパることもなくBest of Bestを出せたのではないかと思います♡

そしてクラスメイトの存在もとても大きかったです。三人とも同じ時期に習い始めた同期。
わちゃわちゃしがちな私を優しいお姉さんのNさんとしっかり者の妹のKさんに支えてもらいながら三姉妹のように切磋琢磨して乗り越えられました。お二人にも感謝です。

合否判定で先生方が別室からなかなか出てらっしゃっらないので、合否で揉めているのかと三人でどんよりした気持ちで後片付けをしていたのですが、まさかの卒業セレモニーの打ち合わせをされていたとのことで、ズコーってズッコケましたが、卒業証書授与と素敵なお祝いのお品からはじまり、雅仁先生の素敵なロシア語の歌、茜先生の美味しいケーキまで!!!

お教室のサイトの実習記録、実は楽しみにしていて、雅仁先生のお歌の動画、さっそく拝見しちゃいました♪ 日本語でも覚えるの大変なのになじみのないロシア語で素敵に披露して下さり、オペラ聴いてるようでした^_^ありがとうございました。

長くなってしまいましたが、本当に感謝してもしきれないほど感謝しております。これからも歩み続けていきたいと思います。

雅仁先生 千絵子先生 あかね先生
マスタークラスからの長い間、本当にありがとうございました。

私たちに合わせた、私たちのためのクラスを考え作っていただき、本当に幸せでした。

レシピ、他にはないトレーニングや実習方法など、先生方の思いがいっぱい詰まっていて、とても楽しく充実していました!
課題料理の再々々提出など、辛かったこともちゃんと意味があり、また、私たちのその時の技術力で出来る方法で大事なことを身につけられるよう、段階をおって伝え方を工夫してくださっていたことに後から気づき、ハッとしました。
長い間待って見極めて、何度でも詳しくやってくださり、そしてついに最終形まで導いてくださったことに胸がいっぱいになりました。

料理とはまたこんなにも自分と向き合うことだとは思っていませんでした。
自分の弱点に落ち込んだ時もありました。
でも、弱点は強みにもむしろ自分の助けになるかもしれないというお話にハッとし、自分の性格や癖の 触れたくなかった部分、触れなければ変われないと気づいていてもそのままにしていた部分も、先生方やクラスメイトとなら向き合える。
ここはそういう場所でもありました。

講義や実習で常識や価値観が壊されたり、今までのやり方を一旦全部捨ててみるという体験もしました。
壊したり手放して自分を作り直すなんて、絶対自分一人ではできないことです。

味調整の学びでは味の世界の奥深さに感動するとともに、作ったものや作る経緯がまさに自分そのもの、もう丸見えということに衝撃を受けました。
でも、そういう自分だと「認める」のが「変われる」のスタートなんだと知ることができました。

技術・精神面は、切り離すことができないもの。
そして、伺ってきたお話や教わってやってきたことも
「こういうことだったのか!」「なんとここに繋がるのか!」
と、次々繋がり、もう心震わされてます!

「失敗こそが宝」
これを心の底から言えるような体験をたくさんさせていただいたこともとても大きなことでした。

創作ハンバーグは単体の香りとしては苦手だったクミンを進んでおいしく使ってみるというチャレンジをしました。
加えたら一気に味を深くしてくれた体験も重ね、もはやもっと使いたい好きなスパイスとなりました。
そしてやはりスパイスハーブ同士の響き合いってすごい、とても面白いと思いました。

スパイスや材料の相性、なぜそれを使うのか、ソースと本体の組合せ、どちらにどのスパイスを入れるか、材料の分量は?どうしたら楽しいメニューになる?
過去のレシピやメキシコ料理、本そして舌で、何度も確かめ、何パターンも作って実験の日々でした。
しつこさ?と、やってみないではいられない性格が、働いてくれたかもしれません。

これを入れるとどうなるか。
あと何を入れるともっとおいしくなるのか。
クラスでやったことを最初から最後まで自分ひとりでやる、濃く濃く向き合う時間。
確かにいつも雅仁先生の声が聞こえていたように思います。

クラスメイトと学び、3人一緒に卒業できて本当によかった。
とても嬉しいです。
励まし合い刺激し合って、ずっと一緒に頑張りながら、結びつきがどんどん深くなりました。大切なお二人に感謝しています。

卒業セレモニー、感激しました。
素敵な贈り物をいつどう使わせていただこうか、ワクワクしています。
あかね先生の美味いちごショートにキュンとして、あぁ頑張ってよかったと本当に癒やされました。

心を込めて歌ってくださった雅仁先生の歌が心に沁み入りました。
これから長い道、料理という一生の大事な仕事を丁寧に続けていきます。

「いつも同じ方向を向いて生きていく仲間として一緒歩んで行きましょう」と思ってくださっていることが有り難く、胸がいっぱいになります。

熱く楽しく厳しく愛情いっぱいに教えてくださり、こんなに濃く真剣にお料理に向き合って学ばせていただいたこの日々のことはいつまでも忘れません。
涙がでるほど大切。
ありがとうございました。

先生方とこのお料理とどこにもない学びに出会えて本当に幸せです。
人生にたくさんの宝物をありがとうございます。

私も人を喜ばせ、助けになることができるよう精進していきます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

雅仁先生、千絵子先生、あかね先生、とおるさん、こんばんは。
キングクラスの最終回、どうもありがとうございました。

キングクラスでは3年・マスタークラスから考えると5年ほど、本当にありがとうございました。

当初の予定よりも、だいぶ長く時間がかかってしまったこと、先生方はとても大変だったことと思います。

浮き沈みの激しいわたしにも、時に優しく、時に厳しく、粘り強く、いつも変わらない愛情を込めて、お料理はもちろんのこと、物事の考え方やとらえ方等幅広く“生きる”ということを教えてくださいました。
このお教室に通っていなければ、違う視点でこの世界を捉え漫然と生きていたのかもしれません。

正直、わたしにとってキングクラスはプライベートのこともあり、今までで一番つらくて、何度辞めたいと思ったことでしょう。
でも、途中で辞めることは中途半端になってしまうと感じ、先生方やクラスメイトの温かい励ましをいただいたおかげで、ついにこの日を迎えることができました。

途中はつらくても、いつか振り返ってみたときに、この時に取り組んできてよかったと思える日がきっと来るはずなので。 人生においても同じことが言えるのでしょうね。

今回の試験のハンバーグ&ソースでは紆余曲折、なかなか最後までお味を決めることができませんでしたが、やっとギリギリで自分なりの味を見つけ、試験に臨むことができました。

結果はどうあれ、調べたり実験したりを繰り返し、懸命に取り組んできた過程が大事だと思ったので、当日は緊張することなく落ち着いていた自分がいました。

万人受けするような美味しさのハンバーグではなかったのかもしれませんが、オリジナルという意味ではありだったのかもしれません。

できあがった三者三様、それぞれのハンバーグ&ソース…
それぞれが真剣に取り組んだ美味しさ、感動しました。

思いがけないことに、クラスメイトお二人のレシピをいただくことができたのでお家でも絶対に作ります。

ドキドキの合否判定は……合格!!
しかもクラスメイトのお二人と一緒に!!

いろいろ悩んでいたものの自分なりの“美味しい”に、とてつもない自信を持てていたわけではなかったのでとても嬉しかったです。

何より今までずっと一緒に切磋琢磨、励ましあってきた大切なクラスメイトと一緒に卒業できたことが感激でした。

表彰式ではサプライズで先生方から刻印が入ったゴージャスなスプーンをいただきました。
大切にしつつも、今後使ってもらえる機会があるようにしたいと思っています。

そして!!
雅仁先生が美しい歌声のロシア語の歌を披露してくださいました!

前々から卒業の暁には難しいロシア語の歌を披露してくださるお話をされていたのです。
有言実行。日々お忙しいなかにも、練習をしてくださっていたようで頭が下がる思いです。
緊張されていらっしゃったようでしたが、声量があり伸びのいい美しい歌声に聴き惚れてしまいました。
スプーンに引き続き、素敵なプレゼントに大興奮です。

そして!そして!!
プレゼントは続きました。
あかね先生特製のショートケーキ、なんと“卒業おめでとう”のプレート付き。
久しぶりに口にしましたが、やっぱりとっても美味しくて、全部ゆっくり味わっていただきました。

先生方からのはなむけの言葉もいただき、自分たちでは気づかないところで成長できていたのかもしれないと知り、嬉しさで胸がいっぱいになりました。

キングクラスは今回をもって卒業になりましたが、これからも日々食べること、お料理をすることは続きます。
何を食べたら身体が心地いいのかは身体がわかっていると思います。
これからも今まで教えていただいたことを大切に歩んでいきます。

先生方、クラスメイトのお二人、本当に本当にどうもありがとうございました。
心の底から感謝しています。