キングオブマスタークラス King of Master Class

キングオブマスタークラス 味の調整・最終奥義編
2021年・冬クラス
<実施日>
2021/12/09

今回からはいよいよ過去に習ってきた料理技術の総仕上げになります。
一つ一つ、何度も取り上げて積み上げてきたテクニックをブラッシュアップしていきます。
味調整の極意も大詰めです。ここから一気に頂上にアタックしていく行程となります。
教えるこちらも、ひときわ身が引き締まる思いで臨んでいます。

実習 今回の味調整課題は、天婦羅のソースです。少しシンプルな味付けにしてありますが、こういうものが案外、ちょっとしたことで遠ざかるので味の再現が難しかったりもするのです。
天婦羅 実習で天婦羅を揚げてもらいました。創作したオリジナルのソース「ホワイトポルトギー」で頂きます。天婦羅といえば天つゆが一般的ですが、それはあくまでも日本固有の考え方。オリジナルを思えば、もっと広く味わってしかるべき料理なのです。
とろけるコロコロ大根 用意した副菜の「とろけるコロコロ大根」です。しっかりと味が染みていて、ご飯との相性抜群です。たくさん作って常備しておきたいおかずです。
実習の様子 午後の実習はタルト作りの確認です。さくっとした層を形成できれば合格。上手に作るにはいくつものコツがありますが、全部クリアできれば最高の仕上がりになります。
チョコバナナムースタルト 「チョコバナナムースタルト」です。濃厚な味わいのムースがタルトにとてもよくフィットします。贅沢な時間が流れます。

味調整の課題のソースは、観察力と洞察力、そして味覚としてとらえた感覚に対してどれだけ素直になれるかが味再生のポイントになります。
おいしい料理を作るには、少しも頭でこねくってはならず、感じたままを再現していくことがとても大事なのですが、これがなかなかできないように教育されてきているため、大変に難しいのです。
本クラスの生徒さんは全員が非常に高いレベルに達しており、このようなとても高度な課題に取り組み、卒業に向けて猛進しています。


<ご参加頂いた皆さん>

2021/12/09

<生徒さんの感想>

雅仁先生 千絵子先生 茜先生 透さん
キングクラス、どうもありがとうございました。

ソースの再現はとても難しかったです。
「ただただ感じる」 というのが難しい。
どうしても「あとはどれが入ってるんだろう」と、当てにいってしまいます。
過去に作った料理の記憶を持ち出してしまいます。

感じたそのままを素直に表現するというのは、分析的に味わうことをやってきた上での、その先のことを学んでいるのだと知りきました。

自分の日常を振り返ると、どうも分析しようとしてしまうところがあるけれど、感覚で「いいな!」と感じたり選びとったりしている場面も結構あるんだなと思いました。

そのあたりを素直に素直に表現する強化月間にしてみようかな。
それから次回実習では知らない味をもっと楽しむ気持ちでやってみたいです。

天ぷらは元々和食ではないというお話からの今回のソース。
天ぷらとよく合ってとてもおいしくいただきました。
味世界を狭めず楽しむ心、大切ですね。

天ぷら・かき揚げ
いつも緊張し、うまくいかなくてつい憂鬱になってしまっていたのですが、なんと今回とても楽しかったのです!

今回のが作り方の「最終形」、本来の形だったのですね!
やっと教えていただけた、というか、受け取れる自分たちになれたのですね。

特に鍋の中に気を配りつつ、常に未来を見て、未来に備えて、準備して連続的に揚げていくというのが、すごく心に響きました。
未来!

最初の頃に教わった話では、揚げている途中に新たな具材を投入するなんて、してはいけないことだと思っていたので、これにもびっくり。

一回ごとによくよく観察し温度調節もしながら揚げて、完結したら次の回へというのが揚げ方だと思い込んでいたので、お聞きしたら、
「その時にそう教えたことは、その時点での正しいやり方だったから」とのお答え。

確かに技術も未熟すぎてアワアワとしていた頃に、最終形の全部を教わってもできなかったし、理解もできなかった。未来をみる余裕なんてなかったです。

私たちの技術力に合わせて、その時にできる方法で大事なことが身に付けられるように、段階をおって教えてくださっていたんだな!「前に言われたことと違うな?」と思うことが何度もあったのも、こういうことだったんだな!と、全部がわーっと繋がりました。

先生方が 今までなんとよく待っていてくださったことか!
愛情深く見守って応援してくださっていたことに、胸がいっぱいになりました。
ありがとうございます。

やっと最終形を教われるところまでこれたこと、みんなが次々おいしそうに揚げられたこと、今までこんなに丁寧に教えていただいていたこと。
嬉しくて震えそうでした!
部屋中、みんなの高揚感でいっぱいな気がしました。
この嬉しい気持ちのまま、家でも揚げてみます。

タルトは出来るだけ生地を潰さず作れるように、今までご相談や試食をたくさんお願いしてきました。
生地を型に入れ込むだけでもどうしても押すことになるので、自分の場合は、空気抜き作業は気持ちくらいでということに行き着いたのですが、その後練習するうち、触らないようにと考えるあまり、押さえるところは押さえるとか、見栄えよく整えるとかをしなさすぎになっていたのかもしれません。
これも自己流になってるということなのかなと、ちょっとショックでした。

でも、可愛くおいしく作れるよう、それと水分量にも気をつけて、楽しんでまた練習しようと思います!
今回の実習があってよかったです!

こちらのバージョンのチョコバナナムースがやはりとってもおいしかったです。
まろやかな深み。この調和が出っぱりのない、美しい円なのですね。

次回もどうぞよろしくお願いいたします。
卒業に向け、ますます吸収力も高め、がんばります。

雅仁先生、千絵子先生、茜先生、透さん
先日はありがとうございました。

午前中の実習は久しぶりの天ぷら。
前日はあまり眠れずドキドキしながら伺いました。

今回教えて頂いた最終形の天ぷら。
まさかの大鍋いっぱいに入れていいとは!
種類もまざっていいとは!

でも家だと主人と娘がお腹すいたーと言うことが多いので、その時は入れちゃえ!とたくさん入れて揚げてしまっていて、洗い物もできるようになってきてたので、今回お教室で揚げた時よりも引き上げのタイミングは遅くできていたような気がします。結果オーライ?
時間がある時に揚げる天ぷらは鍋に張り付きがちで、具も一種類づつだったので、今回お教室でやってしまったことをやっていました。

今回三人揚げても油足さずに揚げきれたという先生のお言葉!
昔は今回よりも材料が少量でも千絵子先生が油足して下さっていた記憶がっっ。そういうことだったんですね!

ここのところ家でも油を買う本数が前より減っていつも通り?に戻ったように思えたのは、揚げ物の油の吸いが減ってるということだったのですね!前は揚げ物すると本数が増えて油代がかさむなぁと思っていたので!!!おぉー。

今回の最終形でコツが分かったような気がするのでさっそく家で実践してみたいと思います!

天ぷらはそもそも和食ではないことに驚き!お蕎麦屋さんや料亭とか和食の顔して出てきてますね(^^)
というか、現代で和食と言われるものがほとんど元祖の和食ではないことにも驚きました!

午前のソースの実習では微妙な酸味を感じとれたのは嬉しいですが、方向性が合っているだけでなく、茜先生のようにもっと精度をあげたい!でもどうしても分析してしまいます。。。この瓶、雅仁先生開けてなさそうだから違うかな?なんて言いながら入れましたが。。。それではダメーー。

雅仁先生のソース、天ぷらと合ってとっても美味しかったです!とくにピーマンとの相性が好きでした♡

午後はタルト
これも久しぶり。
型に入れて成形のところで基本中の基本のところが自分でやっているつもりでもてきてなかった故に、焼き上がりの生地が下がる理由も分かり収穫でした。
生地を切り落とす手つきも忘れないうちにやりたいと思います。
こういったことはリモートではぜったい伝わらないですよね。先生方に直接会って教えて頂けることに感謝でした。

チョコバナナムースタルト
味覚上級者向けのレシピということで頂きましたが、このお味を理解できない方が多いだなんてガックシです(>人<;)
甘味もほどよく上品でなんとも言えないまろやかな美味しさなのに!!!
主人に食べてもらい感想を聞いてみようと思います^ ^

最近スイーツ作りで組み立てたりするのが楽しいなと。今回タルトでもホイップクリームをしぼったり、バナナやミントを飾ったりするだけでゴージャスに♩

タルトお持ち帰りさせて頂きありがとうございました!娘にさっそく食べさせてみましたが、クリーム甘くて美味しいとお口のまわりチョコだらけで食べてました♡

濃厚なキングクラスも残りわずか。
何だか寂しくもあり。。。
貴重な残りのクラス、クラスメイトが言っていた私達は宮廷料理人のつもりで緊張感と出来る!という自信を持ちつつ残された時間を頑張りたいと思います。

また先生方にお会いできるのを楽しみにしています。

雅仁先生 千絵子先生 あかね先生 透さん
昨日のクラスもどうもありがとうございました。

始まりの食文化のお話からグイグイ引き込まれていました。

クラスも30回を迎え、先生方がお教えくださってきたことがやっと……やっと、少しずつ理解できるようになってきたように思います。

ここまでお時間をいただいてしまって、先生方に申し訳ない気持ちもすごくあるのですが、おかげさまできっと一歩一歩前進できているであろうことに、心から感謝しています。

ダメかも……と思いがちなわたしですが、わたしたちは宮廷料理人、大丈夫、できる!!とクラスメイトと心を一つに、一緒に取り組んでいる時間、とても楽しかったです。

これからも折に触れ
「わたしたちは宮廷料理人」
「大丈夫」
「できる」
と想いを強くもって取り組んでいきたいと思います。

みんなで取り組んだかき揚げのパリパリさ、タルトの感じ、忘れられません。
この感じを忘れずに、かき揚げ、タルトと今までより美味しくできるように……必ずなります!

あかね先生のチョコバナナムースタルト、上品な味わいで美味しかったです!!
ありがとうございました。

卒業まであと本当にわずか……、駆け抜けたいと思います!

どうしても頭で考えることが多くなってしまう自分ですが、感じることを大事に残りの日々を大切に過ごしていきたいです。

またよろしくお願いいたします。