キングオブマスタークラス2 King of Master Class

キングオブマスタークラス2 第29回
2023年・秋クラス
<実施日>
2023/11/18

第2期キングクラスも回数を重ね、仕上げの時期になりました。
卒業するためには料理技術の向上だけでなく、おいしい味を再現する力が必要であり、そのためには精神性を高め、気の質を良くしていくことが大事です。
恐らくこのような観点から指導する料理教室は他には皆無でしょう。
しかし、料理とは作り手の気を頂くものであり、この気の善し悪しが味を大きく左右することはプロの料理人なら本来誰での知っていることです。
わたしたちが目指すのはプロ以上の味を作る領域であり、だからこそ指導にも多くの時間がかかります。

午前中の実習 午前中の実習は引き続き味の再現です。今回もまたスープを課題にしました。
ハーブ・スパイスの理解だけでなく、どうしたらこの味に近づけるのか、観察と分析がとても大事です。
キノコの谷スープ 実習で作った「キノコの谷スープ」です。3種類の乾燥キノコを使っています。雑穀のヒエが入り、体が温まる一品になっています。
ハイ・キング・ボール 「ハイ・キング・ボール」を実習で作ってもらいました。おいしく味付けされた雑穀ボールが浮かんだシチューです。この味は玄人好み。
苺のヴェリーヌ 生徒さんからのリクエストをもらった「苺のヴェリーヌ」も作ってもらいました。3層に分かれた成分がそれぞれにおいしく、全部をいっぺんに食べた時のハーモニクスがたまらないスイーツです。
午後の実習 午後からの実習は餃子です。上手に焼くにはいくつかのコツが必要で、その全てをクリアすることが求められます。ここで学んだことをいかに家で繰り返し復習できるかが上達のポイントです。
ちえの宮餃子 実習で作ってもらった「ちえの宮餃子」です。きれいに焼けると外側の皮はパリパリでありながら、もっちりした餃子本来の食感を楽しめる出来になります。

キングクラスでは冒頭に述べました通り、単に料理技術の向上を目指しているのではなく、いかにおいしく作れるかという観点から心の修養に重きを置いたレッスンをしています。
学ぶ姿勢や心構えが本当に大事で、そこに少しでも小さな我を持ち込むと成長が著しく阻害されます。
大人になるともう誰も教えてくれないような、でも、とても大切なことをお伝えすることがこのクラスの特徴であり、それは決して耳に心地よい、世間によくあるふわっとした毒にも薬にもならないような話ではなく、それだけに厳しい側面もあります。
覚悟がある人だけが受けられるクラスなのです。


<ご参加頂いた皆さん>

2023/11/18
参加いただいた生徒さん 参加いただいた生徒さん

<生徒さんの感想>

午前中は味の調整です。今回もスープを学びました。
今回も違いが分かりませんでした。私の中でこれだろうという、頭で考えてしまっていたからです。決めつけはいけませんでした。

違いを知ること
私には苦手なスパイスがあるので、特にそれを知ることが大事なこと
自分の弱点を認めること
好きなもの、得意なものではなく、苦手で不得意な分野と向き合うこと

苦手なことは直すのでなく、どう付き合っていくか。
大好きにはなれないからこそ、そこにしっかり重きを置いていくこと

それぞれの特性も、まだまだ理解出来ていないので、お料理を作った際にもっと味を感じながらいただきます。

キノコの谷スープ、美味しかったです。
作って、味わって、味の違いをしっかり知りたいと思います。

ハイ・キング・ボール、久しぶりでした。クイーンクラスを懐かしく感じました。

丸め方のポイント。
温かいものは温かく出すこと。
ちょっとした配慮、料理に対する愛が美味しさに影響を与えてしまいます。
どんなことも優しい気持ちで、お料理や食べて下さる人を思いながら作っていきます。

毎回、雅仁先生に味を確認していただき、調整をして下さいます。
今回は調整の前後で、はっきりとした味になったのが分かりました。

レシピの味にしっかりと調整していくこと、一発で決まることはなかなかないこと
お家でも、もっと味を意識していきます。

いちごのヴェリーヌ、習えましてとても嬉しいです。ありがとうございます。
ムース、層、ゼリーと3種類の組み合わせ。
甘くて、なめらかで、組み合わせていただく美味しさを感じました!!

火の入れ方、作る順番をよく考えて作ります。
特に材料の量と火加減。火を入れ過ぎると味が壊れてしまうこと。
この辺りも、作る際に気をつけたいと思います。

少しの火の入れ方の違いが食感に大きな差をもたらしてしまうこと。
美味しい!と感じる範囲が減ってしまうので、ベストに近づくように取り組みます!

味はもちろんですが、見た目がとっても大事なスイーツ。細やかなところにも気持ちを込めて、作っていきたいです。

午後の実習は餃子です。
最初から違っていたことがわかりました。
先生方が【もしかしたらこうやってしまっているのかも】と、私のやり方の間違えている箇所を色々と考えて下さっていました。
「そうだったんだ。だから自分は気にしてしまい、上手く出来ていなかったんだ」と判明しました。

今回は特に音やヘラの感触をしっかり理解出来ました。餃子の声が聞こえてきたのも、嬉しかったです。
餃子屋になった気持ちで、焼くことが出来ました!!

これも、何回も何回も実習を繰り返して教えていただいたおかげです。
時間がかかりましたが、やっと分かってきたのが本当に嬉しいです。
これからも同じように焼けるように、この時にしっかりと身につけたいです。

今回も雅仁先生からたくさんのお話をお聴きしました。
ありがとうございます。

気づいた時に正すこと。
言われたことに反応するというのは、そうであると認めているから。こういう時がチャンス。
チャンスと受け取るか、そうでないか。
切り替えも大事。ゆり動かないように。
大切なことが流れてしまう。もったいないこと。

素直に受け止める気持ち。
直すべきところを知り、改善すること。
言葉の大切さ。発する発言。

どんなことからも、私がまだまだ他人軸で生きていることが分かりました。
責任逃れ、自分中心。
自分のことは自分でしっかりと考える。

先生方から指摘していただけるありがたさ。
もっともっと素直に。
素直に受け止められるよう、我を張らずに、自分としっかり向き合っていきたいと思います。